ガンバレ!おと-さんの 
   コンテスト奮闘記

 

 

 ヒョンなことから減量するハメに…、

 

 これは2000年5月から12年ぶりのJPCマスターズコンテストに挑戦する2001年8月19日まで、1年3ヶ月に渡るオヤジの孤軍奮闘の記録である~

1.H12.8月~の日記

2.H13.1月~の日記

3.H13.3月~の日記

4.H13.6月~の日記

5.H13.8月~の日記

 

平成12年5月の日記

5月の始め 痛みは突然襲ってきた!


 今日ジムは休み。ゴールデンウィークの一日、ジムをお休みして小5の息子を連れて釣りに行く予定や。オレの趣味は“へらぶな”釣りっ!、今流行りのバスフィッシングはやらない。一日中ウキを見つめ、のんびり釣り糸を垂れるのが性に会ってる。
 
 朝5時に起床し、用意をしていると、突然下腹部が痛み出した。「おかしいな、昨晩食べたもんが悪かったんかな?」「いや違う、家族同じ物食べてる筈や、オレだけ食中毒になるのはおかしい」なんて思っていると、だんだん痛みが尋常でなくなってきた。
  
 それこそ、のたうちまわる程になってきた。布団を転げ回るわ、トイレでげぇーげぇ吐くわ、「冷や汗たらたら、ウ~ン、ウ~ン、めっちゃ痛いやん!」「お父さんどないしたん、大丈夫?」と嫁。息子も心配そうに見ている。

 



 自分ではどれほど時間経ったんか分らんかったけど、20分位やそうな、ウンウンうん唸っているうち、「あれまぁ~、治ってしもた!」そうなんである、さっきまでの地獄の苦しみはどこえやら、急に治ってしまったんである。不思議に思いつつも、息子と釣りに行く楽しさが先にたち、じっとしとけば良いものを、出発と相成った。

 「ちょっと、大丈夫なん?」と嫁。「大丈夫、大丈夫、さっきはちょっとお腹の具合が悪かっただけや、心配せんでええ」とオレ。ウキウキした気分で車に乗り込み道中コンビニでお昼御飯を買い込む。車中、息子相手に学校の事、塾の事、おかあさんの事など色々話に花が咲く。…っと、突然さっきの痛みが襲ってきた。

 



 「おおーっ、どないなっとんね、いったいどう言うこっちゃ、さっきで治ったんちゃうのか?」「痛ててーっ、やっぱり変やわ、オレの体一体どないなったんや!」顔面蒼白(多分)な顔で息子に「おとーさんやっぱり、どっか変やわ、すまんけど家帰るわ」と引きつりながら話す俺の顔を見て、「ウン」と小さくつぶやく息子。すまんとは思いながらこの痛みではどうにもならん、前で走っている市バスの何とのろいことよ。

 やっとの思いで家に帰る。すぐ横になる。「せやから言うたやろっ、今正露丸出すからちょっと待っとき」とキツ目の口調で言う嫁。10分、20分…ん???、正露丸飲んでも治らんぞ!「アカン、医者に行くわ、保険書用意してくれ」呆れ顔の嫁を尻目にすぐさま病院に直行する。激痛に我慢しつつも感じたのは、下腹部の辺りと思っておった痛みが、腰の辺りに異変を感じた事である。「コレハ、普通のお腹イタとちゃうかもしれんゾ、ドナイショー」
 
待合室でウンウン唸っている間、ふとオレの脳裏をよぎるのは、「コレハイカン、オレは死んでシマウノカ、まだイヤヤ」と言う事ばかりやった。だって、今までこれといった大病の経験が無く、ノドが弱いくらいで(すぐに赤くなる)、いたって健康そのもののオレがこういう目に遭っているんである。

 



 怪訝そうに見てるオバハンの視線を感じつつ、のた打ち回っているオレにやっと「米田さん、ドーゾ」の呼び出し。「せっ、せんせえ~、お腹ちゅーか腰の辺りがもすごー痛いんです、なんとかしてくださいっ」オレの必死の形相に驚きもせず、30代位の若先生は「あっ、それ尿管結石ね、まず間違い無いですわ。レントゲン撮りましょね」と若先生。「それから、座薬用意しますからちょっとそこに横になってくれますか。30分ほどで痛み引きますから」と言われるままに隣りのベッドに横になる。
 
「はいっ、じゃあズボン下ろして膝曲げて横向いて」と五十がらみのおばさん看護婦に言われる。「えっ、おばはんにケツみせんのかっ」とこの後に及んでまだそんな事をほざいているオレである。齢42、いくら看護婦と言えども見ず知らずの女性にケツの穴を見せ、物をぶち込まれるのは初めての経験だったんである。

 



 座薬をぶち込まれ、レントゲンも終えベッドで横になる。程なく嫁も来てくれた。「大丈夫?どうやったん」と嫁、「尿管結石らしいわ」とオレ。30分もすると本当にピタッと痛みが引いた。元気になったら現金なもので、さっきの“座薬ぶち込まれ事件”を嫁に報告する。「オレ、看護婦さんにケツの穴見られて座薬ぶち込まれたで、メッチャ恥ずかしかったわ」と言うと、「アホ」の一言。



 数日後、カウンセリングを受けにもう一度病院に行く。オレを診察した若先生に、結石になりやすい体質もあるがオレの食生活を指摘された。今のオレの食生活は、先ず朝9時前に起床し朝食、ジムに出勤し2時ごろ昼食、それから営業が夜10時に終わり、後かたずけして11時ごろ家に帰るまで何も食べない事が多い。たまに夕方6時にプロテインを飲む位や。んなわけやから、さあ、家に帰るとそれこそ掃除機の如くテーブルにある食べ物を片っ端からかき込むんである。なんてったって、仕事の後のビールほど美味い物は無い。お酒を飲み、腹いっぱいメシを食らえば「アア~、シアワセ」なんである。夜中の1時30分位には寝るようにしている。

 「そう言う食生活は余り感心しませんねぇ~、寝るまでの食事時間が遅すぎます。満腹状態のままで寝てしまうと食べたものが胃の中で余り動かず一箇所に留まり、それが原因で結石になる可能性もあります」との事。帰路「そうか、夜の食事が問題か。しかし食べる時間は仕事の関係で変えれんしなぁ~」と、しばらく考えるオレに結論が出るのに時間はかからなかった。「よしっ、減量しよっ。食べる時間は変えれんけど、量なら変えれるわ、夜の食事量を少なくすれば胃の負担も軽くなるはずや、と言う事は減量すれば良い訳や」

 



 と言う事で久しぶりの減量と相成ったんである。今にして思えばこの“尿管結石事件”が12年ぶりのコンテスト復帰のエピローグだったんである。


先ず、5キロ落とそう


 んなわけで、さっそくその夜から嫁に「ちょっと減量するから御飯の量減らしてんか」と宣言する。何もコンテストに出る訳やないんやから(コンテスト出場を決めたんはもっと後)あんまり体に負担のかからぬ様一ヶ月に1~2キロくらいでええやろ。大分前コンテストに数回出たことはあるけど、その時は一ヶ月に5キロの減量なんかしょっちゅうやった。それに比べたら気分的に大分楽や。焦らずに続けるだけや。




6月- あわてず減量中



7月の日記


7月始め  少しだけ変化アリ
 減量を始めて、丁度2ヶ月経った。体重は3キロ減の87キロ。順調である。多分人が見ても分らんと思うけど、かすかにホオのぜい肉が落ちてきた。しかし、この時もまだコンテスト出る気まったく無し。


 


8月の日記

8月半ば プールでイイ気分


 ただ今体重85キロ。計画通り、5キロの減量に成功する。お盆休みを取っていることもあり、二人の子供を連れて近くのプールに行く。ほんのちょっとだけシェイプしてる事もありイイ気分である。三人ではしゃいでいると、たまにウチのジムにビジターで来る人に会った。「やあ、ひさしぶりです」、「あ、どーも久しぶりです」とオレ。お互いトレーニング愛好者でもあるので、互いの体を見るとはなしにチェックする。「オレの方がちょっとええ体してるかな」なんて思いつつ簡単な挨拶をする。

 


 
 「最近ウチのジムに来てはりませんけどトレーニング頑張ってはりますか?」、「ええ、しっかりやってますよ。ところで米田さん、体デカクなってませんか」、「…そ、そうでっか」と言いながら、みょーに鼻のあたりがむずかゆいオレであった。「5k減量して小さくなったのに筋肉が見えた分、体が大きく映ったンヤろ」と一人ナットク。イイ気分でプールを後にする。さっそく家に帰り、鏡の前でハイポーズ!

「いっそのこと80キロまで減らそか。そしたらもっとカッコ良く見えるしな」なんて、別にコンテスト目指すわけでもないのに、ちょっとプールで誉められただけやのに欲が出てしまったんである。



9月の日記

9月初め 引き続き減量続行中!


 その頃、オレの食事は5月に始めた頃と同じ。いわゆる高蛋白低脂肪のビルダー食ではなく、あくまで普通の食事である。嫁は子供に合わせて献立を考える事も多いので、カレーライスの日やったらカレーを食べるしハンバーグの日やったらハンバーグを食べる。ドリアなんて日もある。要は、食べる量を制限すれば良いのである。所詮ぜい肉なんてのは食べ過ぎやから付くんであって、食べ過ぎんようにすれば何を食おうが付くわけないんである。ただ、コンテストから遠ざかっているとは言え、オレは今でも週に3回のトレーニングを欠かさないので、その分蛋白質の摂取量には気を付ける。




10月ー順調に減量中



11月の日記

近頃なんか変に胸騒ぎが…


 減量も順調に進み目標の80キロになる。5月からやから半年で10キロの減量や。1ヶ月に換算すると1.6キロか、悪くないと思うわ。体も大分締まってきた。少ない減量幅やからトレーニングに殆ど影響ないし、しんどくもない。腹筋も輪郭が見えてきた。…っと、その頃からオレの心のどっかに何か引っかかるもんが出できたのも事実や。なんか‥こう、変に胸騒ぎがするんや。最近殆ど見る事もなかったコンテストの雑誌やビデオを見るようになったし、フロ上がりに自分の体を見る時間も長くなった。そして、とうとうその気持ちが押さえ切れんようになって思わず口に出してしまったんや。


 

コンテスト出場を宣言する!


 「オレ、来年コンテスト出るで」と嫁に行ったのは11月の半ばやった。「来年の夏にあるマスターズコンテストに出てみようと思う」嫁の顔色をうかがうと、やっぱり‥と言うか、あまりエエ顔しとらん(ように見えた)。と言うのは、実は最後に出たコンテストで、3ヶ月で17キロ落とした時の事を嫁はしっかり覚えておったんや。やれ「油は使うな」「蛋白源は鳥のささ身であみ焼きする事」「オレの目に付く所に、まんじゅうやケーキなど甘いものを一切置かない事」など、まるで受験生を抱えた家庭の如くピリピリした雰囲気やった。

 オレはオレで厳しい食事制限の為イライラするし、トレーニングもやっとの思いで終了する有り様やった。12年も前の話やけど、今でもその時のしんどさははっきり覚えている。「い、いや違うねん、今回はそんな厳しい減量せんでもええねん。今までどうり普段の食べ物でええんや。半年で10キロ減ってるし、このままどれだけ減るかやって見るわ」

 



 オレの算段とはこうや
  “今まで半年間の減量は別にコンテスト目指したわけでないけど、実際、さして苦労も無く10キロ落とせた。‥っちゅう事はそのまま続行してもええ訳や。どれだけ今の食事で落とせるか分らんけど、まだ大分時間もあるし、落ちんようになったら、その時はビルダー食にしたらええねん”と、こう言う事や。挑戦するは8月19日に行われるJPCマスターズ選手権。目標体重を72キロに設定する。

 今オレは42歳、若い若いと思っていても、もう中年。どこまでやれるか分らんけど精一杯がんばるだけや。




12月の日記

会員さんにビョーキと間違えられる


 早いもんでもう12月か‥、オレは今甘いもん食べんようにしてるけど、クリスマスくらい家族一緒でケーキなんぞ食べてもエエな、なんて思ってるある日、会員とクリスマスケーキの話になった。イチゴケーキがウマイの、チョコレートもエエやのアイスクリームケーキも捨てがたいなどと、ヨダレを垂らしながら話してたんやが、「まあ、食いたいのはやまやまやけど、オレ今減量中やしそんな食われへんわ」と言うと、その人真顔になり、「やっぱりそうやったんですか!」「なにがぁ?」とオレ、「いや、実は最近えらい痩せてきはったと思とりました。また何か悪いビョーキでもしはったんとちゃうやろか、と思とったんです」と。

 「まあ、最初は体調崩してんけど、今は・・・」とその人に、尿管結石の話から今現在に至るまでのいきさつを簡単に説明した。オレはまだ会員さんにコンテスト出場の件は話してない。万が一、調整不足でぶざまな体をさらけ出すような事があってはならんと思って、ある程度のメドが立つまで黙っていようと思とったんや。しかしそんな事もあり、減量も順調やし、病人と間違われてもイカンから世間話ついでにコンテスト出場の事を少しづつ話していった。


 



平成13年1月の日記 
 


正月休みに2キロ肥えてもた!


 あれよあれよという間に、正月も明けてもた。時後報告になるが、実を言うと正月休みにちょっと羽目を外しすぎて一週間で2キロも肥えてしもたんや。トレーニングはちゃんとしてたんやけど、何せ飲んで食う方が多いもんやから、そら肥えるわな。と自分でナットク。12月末の時点で76.4キロまで減ったのにちょっと残念。また気合を入れなおす。

 

アチコチ痛い


 最近、関節のあちこちが痛くなってきた。ただの健康管理トレーニングの時はさほど感じんかったけど、ちょっと気合を入れたトレーニングをしようもんなら痛くなってくる。特に肩峰、肘、膝など重量を扱う種目になると要注意や。ウォーミングアップをしっかり行い、それでも痛みを感じたら種目を変えるとかしてごまかしながらトレーニングを進める。
 


杉田会長から電話が…


 「よねヤン、ジム移転するわ」とワールドジム大阪の杉田会長から電話があったのは1月半ばやった。「えっ、そうなんですか」とオレ。実を言うとオレのジムも2年前に引越してるんや。どーにもこーにも家賃が払えんようになってきて(何と月に50万円も払とりました)とーとー引越しの憂き目に逢うてしもうたんや。

 話を伺うと、家主の容赦無い賃料値上げ、おまけに大手フィットネスクラブの台頭による会員(特に女性)の減少が大きな理由らしい。新しいジムは、少々狭くなるものの本当にトレーニングをガンガンやる人の為に、よりハードコアなジムにするとの事。健康増進施設としての役割はフィットネスクラブに任せ、スポーツ選手やボディビルダーの為の専門施設として生まれ変わる予定やそうな。「近隣施設との差別化を計る為にもその方が良いかもしれませんね」と言ったものの一抹の寂しさも感じた。

 



 93年に独立するまで、オレは11年間ワールドジムに御世話になった。その11年はまさしくワールドジム“黄金期”やった。入社当時、まだフィットネスブームは到来しておらず、春から夏にかけての“書き入れ時”ともなれば一月に100人以上の入会者があった程や。新入会員を指導し終わる間もなくまた次の新入会者が待っている程で、スタッフもてんてこ舞いやった。「お前ら元気無いで、もっと元気出さんカイッ!コーチたるもの、自分の元気良さを会員に分け与えるほどにならんとあかんのや!」と良く言われたもんや。その“教え”は今でもしっかり心に留めておりマスです。

 そんな時期を過ごしたオレにとってはちょっと寂しい気もするけど、オレが独立後間もなく杉田会長はJBBFを脱退し、独自にJPCを立ち上げた。バイタリティーと実行力、それにアイデアマンでもある会長の事、ボディビル発展の為今後ますます力を発揮される事と思う。ワールドジムはその発信基地になる筈や。

 



  「オレも頑張りますっ」と電話を切ろうとした時、一瞬オレの脳裏に何か話し忘れていた事が…、「あっ、そうや会長、オレ今年のマスターズ出さしてもらいます」と大事な事言うの忘れてた。「おっ、よねヤン今年出るんか?よしっ、わかった」と会長。いつもは審査員を仰せつかっているんやけど、今年は挑戦者になるんである。「ふぅ~、とうとう会長にも言うてもた、もう後には引けんぞ」とキ○○マを握り締める。



2月の日記



ネットで新入会員入る


 半ばにホームページを立ち上げる。パソコン知ってる会員さんに教えてもらいながらやっと出来た。ウレシイ!おまけに一週間もせんのにHP見て会員さんも入ったんや。スッゴクウレシイ!!(ちなみに、そっから後は全然やった)。気が付くところを少しづつ更新していく。

インターネットで色んなモンが検索出きる言うんで、さっそく“へらぶな釣り”を探す。程なく探り当てた。「おぉ~、あるある、オレが余り分らんかった餌使いから、色んな釣りのテクニック、はてはオレが今書いてるような日記まで作ってる人もおった。1時間なんかあっと言う間や。…ちょっとエッチなサイトも見てしもた。‥2時間なんかあっちゅう間やっ。

 


 
 おっと、忘れてた、ついでにトレーニングのトコも見とこか。これも沢山あるわ、トレーニングの基礎知識、栄養学、それについてのQ&A、色んなサプリメントの販売等凄い情報量や!かく言うオレんとこのホームページも、オレが今まで経験した事や学んだ事を発信してるわけや。今活躍中のビルダーのサイトもありけっこう面白かった。ただ、ステロイドホルモンに代表される筋肉増強剤の使用法や入手法を発信してるサイトを見たときは本当にビックリしたわ。“自殺マニュアル”まである位なんやからこれくらいで驚いたらアカンのかもしれんけど、しかしエライ時代になりましたなぁ~。

 



これはひょっとして…


 正月休みにちょっとハメを外して体重が増えたんやが、気合を入れ直したかいあってただ今体重76キロを少し切る。この頃から頻繁にフロ上りにポーズ練習のまねごとをする。リビングでもやるんで嫁のひんしゅくを買う。でも子供らには大受けやった(フリチンやからな)
 
 それはさて置き、ビルダー食にこだわらずここまで落ちるとはオレも思わなんだわ。実際14キロも落ちてんもんな。これはひょっとしてこのまま行けるかもしれんぞ。と言う気がしてきた。もちろん、最初に比べて制限する幅は増えたけどな。例えば、先月までビールを飲んでたけど今月からは止めている。

 簡単に言うと今の減量は炭水化物を制限する方法といえる。鳥のから揚げを食べる代わりに御飯を減らすと言うようにするんや。減量始めた頃は、食べる量自体を減らした。次にその制限されたカロリーの中で蛋白質をしっかり確保するようにした。蛋白質さえ確保出来ればそれが“から揚げ”であろうが“てんぷら”であろうが気にする必要は無い。炭水化物を制限する事により摂取カロリーの帳尻を合わせば良いんである。最もこの時期にドリアとかピザは考えもんやが。

 

俺が言いたいのは“あんまり高蛋白低脂肪食にこだわらんでもエエンチャウの”っちゅうこっちゃ。第一、杉田会長の現役時代が高蛋白、中脂肪、低炭水化物やってんからナ。


 ただ一つ注意する事は、プロテインの摂り過ぎや。いくら高蛋白と言ってもプロテインには炭水化物と同じ、1グラム4キロカロリーある言うの忘れたらアカン。食事制限してるつもりでもプロテインドリンクをがぶ飲みしてたらカロリーオーバーになりまっせ。

 



ったく、テレビっちゅうヤツは・・・


 仕事柄、よく健康に関する番組は見るようにしてるんやけど、いつもムカツクのはどっかのえらいセンセが出て来て、二言目には「痩せようと思えば有酸素運動をしっかりやる事、そして脂肪を摂り過ぎないように」なんてぬかしよる。それだけやったらオレもまあまあガマンしたるけど、極めつけは「バーベルなんて重いものを挙げ下げする運動はイケマセン、それはムサンソウンドウと言って筋肉が付く運動で痩せるに適してません」なんて聞いた時にやぁ、はらわたが煮え繰り返ってゲェー出そうになるんじゃっ!

 オレの答えはこうや、「カッコ良く痩せようと思えば先ず、摂取カロリーをいつもより1~2割マイナスにする事(イメージでオッケ)、その食事内容は必ずしも低脂肪で無くとも良い。蛋白質摂取に気を使い、後は炭水化物、脂肪、野菜、果物を適量摂りバランスを考える。そして筋力トレーニングをしっかり行いメリハリのある体を作る」これだけや、どこにも有酸素運動せえなんて言うてへん。エアロビクスばっかりしてるネエチャンやオバハンよりよっぽどカッコエエ体が出来まっせ。

 



 エッ、「そんなムキムキの筋肉は入らん」てかぁ~。ご冗談を、心配いりまへん、そんな簡単に筋肉は付きますかいな、二十年以上やってるオレが一番よう知っとる。ウチのジムに入ったばかりの女性会員さんもよくノタマイはります。

 

 そんな時オレはいつもこう言うのや、「何もまだトレーニングもしてないし、体力も無いのに筋肉付きすぎる心配せんでもよろし、ラケットの持ち方もよう分らん人が“テニス上手なりすぎたらどないしょー”と言ってんのと同じ事です」とな。そんなん心配する位やったら、まず半年続けること心配せえ言うねん。

 とは言うものの、実際オレが減量目的の人を指導する時、エアロバイクも漕いでもらっている。なぜかと言うと、体力もそれ程無く運動不足を託っている人に長時間筋トレさす事は出来ない、せいぜい30~40分位や。それだけやと運動時間が少ないので少しでもカロリー消費を促すためバイクを併用する。

 

 それと体型的に骨太の人は筋力の強い人も多い。そんな人に筋トレを指導する時、重量を持たさず、通常より多目の回数に設定したり、有酸素運動をメインに指導したりもする。トレーニングプログラムの設定は人それぞれ違うっちゅう事や。


 減量減量言うても健康あっての物種や、体を壊してまで減量する必要も無いしね。それに健康や体力いうのは何も筋力だけと違う。食生活も含め、持久力や柔軟性もあって始めて成り立つもんや。精神面も大切やしな。第一、運動言うのは痩せる為だけのもんでも無いんやからな。何事もバランスが大事っちゅう事です。

 

 そんな訳で、オレは別に有酸素運動を否定してるわけでもない。有酸素運動もエエ運動やし筋トレもエエ運動なんや。極端なこと言うヤツおるから腹立つねん。
 


腹立ちついでにもう一つ


 ボディビルダーの体を見てカタギの人が、「うわー、キモチワルゥ~」とか「あんな体イヤヤ」とか言うんはまだエエ。それはビルダーにとって一種の誉め言葉にもなるからな。普通の人から見て、それ程かけ離れた存在っちゅうことや。「あんな体造っても何の役に立たん、一生懸命自分の体イジメておかしいのと違う」とか言われるんも、スポーツに限らず、一生懸命何か目標に向かって頑張った経験の無い人が言うのは、まあ、しゃあないわ。
 


 オレが許せんのは、その道を極めたような人がビルダーの体見て、批判的なことを言うた時や。ちょっと前になるがオレが実際テレビで見た場面で、オリンピックで金メダル取ったような人が、「スポーツで必要な筋肉を鍛えるのなら分るが、ボディビルダーのような、何の役にも立たない筋肉を鍛えるのはナンセンス」とか、武道の先生が「あそこまでの筋肉はムダ、そんなトコまで鍛える必要あるんかネ」なんて言うとった。
 


 ジャカァシャイッ!、人の事ほっとけっちゅうんじゃ(怒)。体操で三回転宙返りしたり、野球で150キロの球投げたり、速く走ったり、遠く走ったり、跳んだりはねたり…、スポーツで競う事言うたら日常生活に殆ど必要無い事ちがうんかっ、あんたらがしてる事もムダと違うんか?どの世界でも、一芸に秀でよ思たらそれこそ大変な努力と時間がかかるもんや。

 

 プロになってお金を稼げるようになればその努力も生かせるけど、殆どの人はそうやないやろ、その道が好きで愛してるから耐えれるんや。オレは一流ではないけどその志はよう分る。せやからオレはスポーツに限らず色んな世界でその道一途、ひたむきにやっている人を素晴らしいと思うし、敬意も評するんや。「立派なことです」とな。
 

 


  「私が実践している競技には必要ありませんが、そこまで筋肉を発達させた努力に敬意を評します」とか言うてくれたらいっぺんにファンになるねんけどなぁ~。


 多分、ビルダーを批判的に言う人は“血管の浮き出たグロテスクな筋肉人間”を生理的にキライなんやろ。
 



3月の日記

カゼ引いてもた


 春みたいな陽気が続く中、とうとうカゼを引いてしまいました。クスリを飲んで治りかけたのに無理して釣りに行ったばっかりに、ちょっとこじらせたようです。73.8キロまで下がった体重も、抵抗力を付けようと思い、しっかり食べるようにしました。カゼの引き初めから完全に治るまで十日間もかかりました。おかげさまで体重も76キロ超えました。クッキリ見えていた腹筋もぼやけています。おまけにジムまで休んでしまいました。うれしくって涙が出てきました。人生色々(唄 島倉千代子)。
 

 


減量中のトレーニングについて一言


 カゼも収まりやれやれや。今オレは週に4回トレーニングしている。各筋肉、週に2回出来るよう2分割制でやっている。パートナーも付けてないし、スーパーセットもやってないし、フォーストレップスもやってない。ごく普通のセット法でやっている。オレは、ダイエット中はきついトレーニングをやってもあんまり効果無いんと違うかって思うん。だって摂取カロリーが少ないわけやろ、と言うことは、いくら蛋白質の量を多くしたところで必要なカロリーが足らんかったら体は大きくなるどころがトレーニングをやればやる程筋肉は小さくなると思うんや。


 
 これは、減量中のビルダーは皆思ってるはずやけど、いかに使用重量を落とさずに絞る事が出来るかと言う事やろ。オレにも経験があるけど、ダイエットしてかなり体重が落ちてるのに種目によっては以前より重量が扱えたりする事もある。しかしこれは多分に精神的な要素があると思うけどな。“火事場の馬鹿力”的なもんやろ。トレーニングもコンテストが近づくとかなり気合が入るモンな。実際は絶対筋力は落ちても上がることは無いやろ。


 だから注意しなアカンのは、この時あまり追い込んだトレーニングをしすぎるとかえって逆効果になると言えんかナ。出来るだけ使用重量を落とさない事に的を絞れば、普通のセット法で十分やと思うけどな。ハードなトレーニングはエネルギーの有り余ってるオフの時にしっかりやればエエと言う事や。“減量期間は十分に、トレーニングはマイペースで”これ標語にしょうかナ?


 それから、バイクのような有酸素運動は併用してない。オレが有酸素運動をしない理由は三つある。先ず、有酸素運動をしなくても体重が落ちると言うこと、二番目に、例えばトレーニングした後バイクを30分漕ごうものなら、良い感じでパンプした筋肉がきれいに治まってしまう、これがいやな事。三番目に、時間かけてやる割に消費カロリーが少ないこと。バイク30分漕いでも、ご飯一杯消費するかどうかやねんで、それやったらオレは食べ物で調整するようにしている。この三つやねんけど、まぁ、ビルダーで有酸素運動併用している人も多いので、しようがしまいが人それぞれの考えでエエと思う。

 


ボディビルに必要な素質って?


 今日、トレーニングは休みや。きのう会員達とボディビルに必要な素質っていったいなんやろかと協議した。速筋繊維の多い人、ドカ食いしても壊れない胃腸、広い肩幅、狭い腰幅、八頭身のプロポーション、筋肉の形等々、ちょっと考えただけでもこれくらいは思いつく。しかしオレは、一番必要な素質(と言えるかどうか分らんが)とは、“もう一回、もう一回と頑張れる”精神力やと思う。

 さっき言った事柄は、早い話トレーニングせな分らんことやろ、筋肉が発達せん事には「二頭筋のピークが‥」なんて言うても始まらんし、トレーニングもろくにせんのにドカ食いしてもただのデブになるだけやしな。エクササイズのフォームも理論も栄養学も学べばすむ事や。でも“もう一回頑張る”って言う精神力は実践して培うしか手は無いわけや。

 オレ自身、スクワットをしようもんなら「モ~アカン、これ以上できん」と思っていても、凄い精神力でもっと出来る人はいっぱいいるはずや。「アー、あともう一回出来たのに、根性ナイなー」なんて思うこともたびたびある。だから余計そう思うんや。“気持ち”が一番大切やってナ。さぁー、明日からまた練習やっ

 


オレには言い訳ができん


 オレの職業はトレーニングコーチ。ジムには下は中学生から上は76歳の高齢者まで皆色んな目的で汗を流しに来てはる。減量目的の人も多い。今年、オレがコンテストに出ること、大分知れ渡ってきたようや。と言う事は、痩せたい願望の人にとって、今夏オレは“注目の的”になるはずや。最も、オレが減量成功すればの話やが。もし失敗すればどうなるかって?そらアンタ、悲惨な事になりますがな。ジム大きな顔してやって行かれへんかもしれん。

 「マァ~、コーチったら、普段私らに“太るのは食べ過ぎてるんやっ、腹八分にしといたらエエんや”なんて言うてるくせに自分もでけへんやないのっ」と言いそうなオ○ハン、「フン、いつもエラソーに言うてる割になんやのそのザマわっ」とか言うクソ○○ァ~」(作者注:あまり原語で書くと張り倒されるので○は想像しといてください)。

 

 それにジムのコーチが減量に失敗したなんて言うたら、コンテスト目指してる会員に「そんな人に教えてもらわんでもエエワ」なんて事になる。今後ウチのジムから優秀な選手が生まれる道も閉ざされる事になりかねん。
 
 “皆の見本になるどころか恥さらしになってしまうんや。”そう思った瞬間、タマが5センチほど縮みあがってもうた。



4月の日記

ちょっとひと安心


 先月はカゼ引いてもてあんまりエエ調子やなかったけど、4月に入り大分暖たこうなってきたのでトレーニングもしやすなって来た。なんせウチのジムは夏暑く、冬寒い自然のままの環境なもんで(更衣室はちゃんと空調効かしてます)、ここの“真の会員”になろ思たら夏と冬耐えてやっとその資格がある言うくらいなんや。オレ自身、この環境に慣れるのに2年かかってんもんな。

 

 しかし、広い地球を見渡せば、とても住めんような所でも生活してはる人ようけおるもんな。人間て快適な環境におればどんどん弱くなるし、自然な環境におればそれなりに強くなる言うの実感してます。‥ノドが弱いのは相変わらずやけど。

 それはさて置き、減量の方やけど、76キロまで増えた体重もダイエット再開してすぐに75キロになり、2週間もしない内に元の73.8キロに下がった。一ヶ月程かかると思とったけど、良かったわ。 カゼ引き期間中、炭水化物の量増やしたからカーボアップしただけやろと思うわ。

 


ちょっと不安


 73.8キロから10日も経つのに体重計ピクリとも動かん、“どないなっとんね”と思っても始まらん、ココは焦らずじっと我慢の子でいよう。オレはダイエットしてるかどうか、ウンコの量で分るんや。腹一杯食べてた頃は一日2回ヤッてた。それが今は1回になり量も大分違う。っちゅう事は引き続き減量中なわけやから体重も減るっちゅうワケや。…と自分でナットク。
 


また一安心


 減らん減らん思とった体重もフッとした拍子に72.8キロまで下がった。ヤレヤレや。

と、ココまで読んで皆さんお分りでしょうが、体重増えた減ったで一喜一憂するのはネエチャンもオバチャンもビルダーも皆同じなんです。



5月の日記

5月4日(金) ダイエット1年オメデトウ


 今月から毎日体重をひかえる。今、72.8から73キロの間を行ったり来たりしている。前に目標体重を72キロに設定したんやけど、もうちょっと減らそうと思う。ここからは鏡を見たり、人のアドバイスを参考にしながら判断しようと思う。コンテストまで後三ヶ月、これなら余裕で調整できるな、ウン。しかし、なんやな、1年もかけて減量したん始めてやわ、過ぎてしまえば早いもんやな。尿管結石で死ぬ思いしたんつい昨日のようやわ。
 

 


5月11日(金) またヤッてもた


  …オレは今、半分ヤケクソになりながら日記を付けている。二日前からまたノドが痛うなったんや‥さっき医者に行ってきたとこや‥。“今度は扁桃腺炎やね”と先生に言われた‥。「体鍛えとんのに、チョット弱いねキミ」なんて言われてもた。…返す言葉も無いわ‥はぁ~っ‥と、ため息ひとつ。オレは2、3年に一度、扁桃腺炎で四十度の熱出すねん。去年は38度で収まってんけど、今回はどうなるか分らん。いったん熱出てもうたら手が付けられヘンのや。三日間は寝込んでしまうんや。せっかくエエ調子やったのに、‥こまった、困った、コマッタ‥。

 腹立つやら悔しいやら、なさけないやら自分で自分を「ボケッ、カスッ」とののしる。‥神は何と言う試練を私にお与えになるのか‥2、3日様子見る外ないわ。‥明日があるさ(唄ウルフルズ)を口ずさむ。

 

 


5月13日(日) また逆もどり


 フゥ~、心配したほど熱上がらんかったわ。長い間ダイエットしてたからチョット抵抗力落ちたんかもしれん。嫁さんもそう言うとったわ。しかし、よう熱上がらんかったモンや。“神はまだ我を見放さず”っちゅう分けや。‥良かった、よかった、ヨカッタ‥。とは言うものの、体力つけよ思て、またしっかり食べたんで、74.4キロになってもうたわ。まっ、エエわっ、体元気になったんで、また明日からダイエット再開やっ。 しかし、きのう食べたカツどん大盛りうまかったで。
 

 


5月18日(金) カーボアップに要注意!


 今週月曜日からダイエット再開、朝体重を計ると72.4キロになってた。…ホッと一息。しかし、気い付けなアカンこと一つ見つけた。と言うのは、先週体力付けよ思てしっかり食べて74.4キロになった時、腹筋見たら明らかにダブ付いておったわ。

 

 自分ではカーボアップしただけやろと思ってんけどチョット勘違いの所もあったようや。要はカーボアップしすぎたら体もダブってしまうっちゅう事や。当たり前の事なんやけど、ホラ、みんな良く言うやん、「○○キロまで絞って、○○キロ戻すって」
 
 でも、これって注意せんと、シャープさを失わず、体も一番大きく見える時期と言うのはホンノ少しの期間しかない言う事ちゃうかな?一番エエ時期を越したら後はボテボテっちゅうわけや。オレの場合やとカーボアップの期間は2日以内やと思うけど、これは個人差もあるように思う。でも、本番前になって失敗したらイヤヤからそんなんせえへんかもしれんけどな。

 

 せっかく1年以上かけて絞ったのに最後の最後で下手打ったら大変やもんな。 まっ、この問題は現役の人にもアドバイスしてもらおうと思てる。分らん事あったら信頼できる人に聞くんが一番エエもんな。

 扁桃腺腫らして、ちょっとクサっててんけど、“学び”はどこにでも転がってるもんでんな。

 


5月19日(土) また、なんかヘンやで


 扁桃腺もようやくおさまり、さあやるでと勢い込んでんけど、なんか胸に力が入りよらんのや。今まで持ってた重量がぜんぜん上がりよらん。急に持てんようになったっちゅう感じや。減量のせいかと思てんけど、こんなに急に落ちんもんな。 なんでか分らんけど、ごまかしながらトレーニングを進める。(作者注:ごまかすと言うのは“さぼる”と言う意味ではアリマセン。“出来ない種目を避けて、出来る種目をやる”と言う意味です)

5月21日(月) わかった!


 どうやら、右の三頭筋をいわしてもうたらしい。今日三頭筋のトレーニングでそれが分ったわ。原因はワカラン。 プレスダウンやフレンチプレスをワンハンドではできんわ。しかし、そんなにはあわててない。だてにトレーニング26年やってへん。色んな引出しの中から自分にできる種目を探せばエエのや。これが“ごまかす”という意味であります。 しかし、いろんなことがおきますなぁ                         


6月の日記

気になってた事


 現在体重71.2キロ。コンテスト出たことある会員に上半身だけのポーズ見てもらう。(本格的なポーズ練習はまだやってない)各筋肉のセパレーションははっきり見えてきたとの事。4月5月と体調崩してイマイチやってんけど、体重の減り方見たら、まっ順調と言うとこやろ。

 ところでオレは、減量に際して気になってた事あってん。その一つは、毎年コンテストに出るような人でも二十代、三十代と年をとるにつれ脂肪が落ちにくくなると言うこと。もう一つは、俺みたいに十年以上もコンテスト出てへんかったら、脂肪が体じゅうににこびり付いてるのでなかなか落ちへんと言うこと。

 

 この二つやねんけど、今まではそういう話聞いたら、「そう言う事もあるんかいな」程度の認識だけで、本当のところどうか分らんかった。でも、今ははっきり自身持って言える。“そんな事オマヘン、ちゃんと落ちまっせ!”とな。

 「やっぱり年いってくると基礎代謝が落ちるのでなかなか落ちませんわ」なんて言われると、こっちも「そうかいな」と思たりもしとってんけど、今は違う、基礎代謝が落ちようが如何しようが、自分が必要とするカロリーよりようけ(沢山)摂れへんかったら必ず脂肪は落ちる。例えば基礎代謝量が3000キロカロリーの人が2800キロカロリーに下がったとすれば、その下がった分(200キロカロリー)取れへんかったらエエだけやン。
 


 同じような理由で、オレが90キロから80キロにした時の摂取カロリーと80キロから今の体重にするまでの摂取カロリーは違う。今の方がずっと少ないはずや。その理由は筋肉が減ってるからや。いくら1ヶ月に1.5キロの少ない幅の減量でも二十キロ近くともなればやっぱり筋肉も減ってしまう。実際、以前に持ってた重量が扱えんもんな。

 

 今からの減量は、筋肉を削るか脂肪が落ちるかぎりぎりのトコやろナ。まさしく骨身を削ってるわけやね。ま、そう言うことで、筋肉が減った分基礎代謝量も落ちるので、それ以上減らそうと思えば摂取カロリーを制限するほかないわけや。即ち、年とろうが久しぶりやろうが、摂取カロリーさえ気い付けとれば問題なしと言う結論です。
 


6月14日(木) ビルパンを買いに行く


 きょうはジム定休日や。釣りに行くのやめて急きょ大阪までビルパンを買いに行くことにする。本当は前のやつを使いたかってんけど、この間付けてみると、なんか今のと形が違うんや。今のんてけっこうハイレグやろ。オレら日本人は脚が短いのでハイレグの方がエエかもしれんけど、やっとチ○コとタマが隠れるだけの超ハイレグもあるもんな。そんなんよう履かんけど、前に履いてたやつは腰の脇幅が長いので、いまのやつと比べ古臭い感じがぬぐえんのや。それでオレも今流行ってるやつを買うことにしたんや。
 


 ビルパン言うたら、二十年以上前は白色しかなく、形も“おむつ”見たいやった。今から思たら吹き出しそうな形してたわ。しかし、いつからこんなハイレグになったんか知らんけど、これも時代の流れやね。

 ショップに着きさっそく品定めをする。店にあったんは、普通のハイレグ、ちょっとハイレグ、チ○コとタマがやっと隠れる超ハイレグの三種類があった。どれにしようか迷ったんやけど、ちょっとハイレグのビルパンにした。オレ脚短いんでちょっとでもハイレグの方がエエと思たんでな。しかし、なんぼなんでも“超”はよう履かんわ。ポーズしてる時に見えたらどナイするねん。外国人のヤツら“デカイ”くせによう履いとる思うわ。後に隠しとるンヤろか?そんな事ナイわな。

 



 家に帰り、さっそく試着する。「うわぁ~、ごっついハイレグヤンけ!」っちゅうのが第一印象。「アカン、もっと毛そらな見えとるみえとる、後もケツ半分見えとるやないかっ」と吼える。実際履いてみるとかなりハイレグやったわ。

 

 鏡の前で前から見たり、横から見たり、後から見たりと10分ほどしてやっと落ちつく。「ケツ半分見えるっちゅう事はよっぽど体絞らなアカンわけやナ、ちゃんと絞れへんかったらタレケツに見えるモンな。」と冷静に分析する。しかし、これ履いてプールや屋外にはちょっと勇気が入りまんナ。オレ恥ずかしがりなんや。
 



6月28日(木) 日光浴初挑戦


 今、オレはウキを見つめている。昼の12時を少し回ったとこや。相変わらず木曜日は釣りに行ってる。‥しかし、落ちつかん。「そろそろ日光浴せな、と思てるからや」、一応ビルパン持ってきてんけど、やっぱり釣りもしたいしなぁ~、なんて思てるとこや。 

 

  「…アカン、やっぱり日焼けしよっ、集中でけへんわ」、20分ほどしてそう言う結論に達した。と言うのは、へらぶな釣りは微妙なうきの動きを読み取り、ウキの動きに合わせてうまいこと釣らなアカンので(上手い人がそう言うとった)、邪念が入ったら釣りにならんのです。つまり、オレみたいな下手クソはよけいヘタになる言うわけです。

 道具を仕舞い、車へ戻り着替える。この辺は緑も多く、芝生の所もあるので日焼けには丁度良い。適当な場所を見つけ、“ままよっ”、とばかりに服を脱ぎ捨てゴロンと横になる。ちょっと雲が多いけど気持ちエエわぁ~。暑くもなく、心地エエ風がオレの股を通りすぎる。しかしなんやな、さっきまで側で釣りしてたニイチャンが、気い付いたら半ケツ出して寝てるんで、釣りしてるオッサンらオレの事変に思わんやろか、ちょっと気になる。


 ‥オレ気にしいなんや。時節が時節なモンで、「こんなトコにも変態おるでぇ~」と評判なったらどないしよ、オレここに来れんかも知れンな。なんてかってに思ったりする。


 まっ、別にエエわ(-_-;)。


 


7月の日記
 
7月2日(月) オレは病気やないで


 薄着になり体型もハッキリ分ってきたんで、ジム以外の人からもよく声を掛けられる。
「病気でもしはったんですか」ってな。そんなときさっと服脱いで「この体のどこが病気なんジャイ!」と啖呵を切りたい衝動に駆られるねんけど、

 

 ‥まあ、しゃあないわな、四十過ぎてこんな痩せたらみんなどっかおかしいと思うわな。こないだも、よく行く喫茶店の客に「糖尿病か?」なんて言われたし、家がマンションなもんで、久しぶりに会った近所の奥さんに「こんにちわ」って挨拶すると「…?」な顔され、オレかどうか分らんかったみたいや。

 まっ、別にエエけどな。

 きょう、JPCマスターズの申し込み済ます。体重70.2キロ、“本番まで体調崩しませんように”と祈る。

 


 

7月5日(木) 日焼けマシンに注意


 あんまりお金かけんとこ思てんけど、人から日焼けマシンの方が綺麗に焼けるし、スッポンポンになれるのでビルパンの型付かんでエエと聞いたんで、初めて行くことにした。


 入会手続きを済ませ、受け付け嬢に「何分にしますか?」と聞かれたんで、「1時間」と答えると、「えっ、1時間ですか?、あまり焼いてはれへんようやし、長く焼くと赤くなって痛いですよ」と言われたけど、一回屋外で焼いてるし、日焼けマシンごときどうって事ないと思て「いや1時間でエエ」って言うてもうたんや。1時間後、「ふぅ~、大分汗かいたけど別にどうってことないな」と思って店を後にする。

 次の日、「イテテッ、ややっぱり痛いわ」と思ても後の祭り、特に今まで焼いた事のないケツの周りが一番痛かったわ。こりゃムケますナ。


7月15日(日) さ、ポーズ練習やっ 


 コンテストまで後1ヶ月や、そろそろ本格的なポーズ練習に入らなあかん。ジム定休日の木曜日と四時までの日曜日に集中してやろうと思う。普段の日でも、トレーニング後に規定ポーズぐらいの練習はしようと思う。 しかしなんやな、会員がコンテストに出る時ポーズ教えたりするけど、ビルパン履いて本格的にするのホンマニ12年ぶりや。

 リラックスポーズから規定ポーズまでじっくり練習する。まだ大分ぎこちないわ。大会の華はフリーポーズやけど決勝審査まで残らなでけへんもんな。誰もいないジムで規定ポーズを何回も練習する。実を言うと、オレよくポーズ中筋肉攣るねん。比較審査の時なんか横の人が気合入れてポーズしようもんならこっちも負けじと力むねんけど、そんな時決まって筋肉が攣りよるんや。今回はそんなことが無いようしっかり練習しよっと。小刻みに呼吸しながら、20秒ほど同一ポーズができたら合格や。

 

 

 


7月21日(土) ダイエットってムツカシイのね


 ただ今体重69キロ。もうコンテストコンディションやと思うねんけど、ダイエットは今のまま続けよと思う。ま、今の食事内容で体重が下がったらそれでエエし、下がらんかっても良しっちゅう事にする。あんまりいじらんとこ思う。それにしても最近よく言われるのは、「どうしてそんなにヤセはったん」やね。ついこの前まで「ビョーキか?」なんて聞いてたくせにナ。面白いもんやね。オレが病気で痩せたん違うの分ったら今度は「痩せる方法を教えろ」ってなもんやろ。

 「いや、別に特別な事してませんけど、ただ食べるの少し減らしただけです」と言う事にしている。普通の人相手やったらこれで十分や。オレも最初の頃は食べる量から減らしてんもんな。オレがボディビルのコンテスト目指してるの知ってる人は「やっぱり目的がなかったら痩せられへんね」とも言いはる。そして最後に「意思強いねぇ~」や、これで終わり。おもしろいね。その言葉のウラには「私にはデケヘン」て書いたある。

 


 しかし、ハッキリ言うとくけど、食べたいもの食べられへん苦しさは皆と同じやってな。
 オレなんかついこの間まで、腹いっぱい食って「ああ~、シアワセ」なんて言うててんからな。しかもオレは最初、健康上の理由で減量し始めたんやで、コンテストとちゃうで。健康上の理由言うたら、かなりの人が当てはまるんと違いますか?。ウチの会員さんでも、太ってて血圧が高い人や、高脂結晶の人、尿酸値が高い人、腰痛や膝通の人けっこういてるけど、減量成功してる人は少ない。やっぱり食べるの我慢でけへんからや。

 そしたら何でオレが出来たと言うと、「“本気”で痩せたろ」思たからや。

 


7月31日(火) ライバル出現!


 今度のマスターズコンテストにT選手が出るらしい。T選手と言うとオレがコンテスト出てた頃活躍してた選手で、Mr.大坂でも決勝審査に残ってた。ハッキリいってオレより上。全身バリバリに浮いた血管は迫力十分やった。彼も久しぶりのコンテストのようや。外にどんな選手がエントリーするんやろ?。まっ、あまり気にせんと、当日の楽しみっちゅう事にしとこかい。
 


8月の日記
 


8月3日(金) シカシ…暑い


 8月に入って急に暑うなったきた。もう三日間も36度超えとる。トレーニングするのも一苦労や。いつもは11時すぎから始めるねんけど、35度超えたらさすがのオレでもチョットしんどい。ひぃーひぃ言うてやってます。しかしそんな暑い日でも、今年76歳のおばあちゃん会員は、月水金と週三回通ってきはる。-お見それいたしあしたっー
 


8月5日(月) 準備OKや
 とうとう体重68.4キロになった。ちょっと落としすぎカナと思ってんけど、まぁエエわ。準備OK言うとこやね。腹に血管浮いてきた。今、木曜と日曜に日焼けサロンに行ってる。大分黒くなってきたわ。ポーズも規定ポーズはOKや。オレに合いそうな曲見つけてフリーポーズの練習もやってる。

 しかしなんやね、朝ジムに原付乗って行くねんけど、ふと自分の顔をサイドミラーで見たら、エライ顔つき変わってもうて、自分の顔やない見たいや。日差しで凹凸がはっきり分るんで余計そう思う。

 


8月9日(木) プールでイイ気分!!


 去年の今ごろ、ダイエット始めてた事もあって“チョットいい気分”て日記に書いてんけど、今年はもっと違いマッセ!夏休み中でもあるので、二人の子供連れてプールに行く。こんな体でプールに行くの何年振りやろ、プールサイドでオレの息子ぐらいのガキとすれ違った時、「けっ、血管浮いてるっ」て目が点になっとった。サングラスかけてる兄ちゃんが目ン玉見えへんのに頭動くんでこっち見てるのすぐ分った。そんな視線を感じながら子供らと遊んでてんけど、若い時は視線を意識して背中や肩をいからしたもんやけど、今はそんなこともない。…チョット大人になったカナ。

 しかしこの体もあと10日ほどか、それ過ぎたら脂肪に覆われるんか、と思うとチョット惜しいような気もするな。もっとも90キロにはせんつもりやけどな。だって又、尿管結石なったら大変ヤッ。
 


8月10日(金) ワタシッテイッタイ何者?


 ワールドジムからコンテストのポスター5枚ほど送ってきたんで全部張る。それ見たオバチャン会員が「すごい体やねぇ~」なんて言うて、ゲストポーザーの今中選手の体見て驚いとった。そこまではエエねんけど、後がイカンかった。「コーチも昔こんなんしてはったん?」て手を上げ下げして言うてきよった。「い、いやオレ今年出るねんけど」とオレ。たぶん顔引きつってた思うわ。

 実を言うとこんな事言われんのよくあるんや。「今もやってるんですか?」とか「何かやってはるン」とか「コーチの専門は何?」なんてのもある。オレが個人メニュー作って教えてんのに、「専門は?」なんて聞かれたら、オレなんて答えたらええんや。「お茶やってます」とでも言うんか、‥ったく。ジムの会長がボディビルダーの場合、現役かどうかに関わらず一枚や二枚のポーズ写真は飾ってるモンや。オレんとこは無い。
 適当な写真がなかった言うのもあるけど、選手としてさして実績もないオレの写真飾ってもシャアナイ、と思てもいたからや。



 しかし、オレが何者でどういうことをしてきたか分ってもらうために、ポーズ写真の一枚や二枚位は飾らなアカンなって思うようになってきた。そんな意味から、今年コンテスト出る事はオレ自身のためだけでなくジムにもエエ事やと思ってるンヤ。エエ写真撮ってやっ。


8月16日(木) 家族旅行に行く


 朝5時に起きてジムに行く。早朝練習するためや。トレーニングはきょうが最後や。
 トレーニングが終わったら、家族皆で2泊3日の旅行に行く。オレの母親の田舎に程近い兵庫県の鉢伏高原に行くねん。ここはスキー場やねんけど、夏は涼しくてエエとこやで。いつも民宿に泊まってるんや。コンテスト直前でどうかと思てんけど、二日間トレーングせえへんしその間に2キロほど体重を戻そ思てるんや。 体重は68から68.2キロの間を行ったり来たりしている。つまりコンテスト体重は70キロなわけや。カーボアップさせるかどうか迷てんけど、することにした。オレの場合2キロまでやったらエエと判断したからや。その方が体の張りも違うし舞台で大きく見えるらしいんでナ。

 精神的にあんまり落ち付かんけど、子供達も楽しみにしてるこっちゃし、ま、行って来るわ。


8月19日(日) 試合当日

朝から緊張する


 朝5時起床、出すもン出してすぐ体重計に乗る。70キロジャストや。計画通りやね。しかし、はっきり言ってオレは朝から緊張してた。前の日もあまりよう寝れんかったわ。旅行から帰ったばかりで少し疲れとってんけどな。シャワーを浴びて嫁をたたき起こす。「チョット色塗るのん手伝ってんか」。本当は2日くらい前からカラーリングする方がエエて聞いてんけど、シャワー浴びられへんし、気ぃ付けなあちこちに色つくのもいややったから当日早く起きて塗ることにしたんや。まだらなったり濃淡が出たりあんまり上手く塗られへんかったわ。あちこち手直ししながら塗る。二度塗りするつもりやってんけど、けっこう黒なったんで一回でやめとく。

 鏡の前でポーズを取ってみる。なんか知らんけど、カットがぼやけてるように見える。色、厚く塗りすぎたんかな?と思たり、やっぱり2キロ戻したんが悪かったんかなと思てもみたり、チョット落ちつかん。少し神経質になってるみたいや。軽く食事を摂って用意をする。


会場到着


 9時半少し前に守口市民会館さつきホール到着。ロビーに杉田会長がいた。「おはよう御座います」と挨拶する。「…?」の顔を一瞬した後、「おおー、よねヤンか?」と会長。オレかどうか分らんかった見たいや。“そんなに顔付き変わってました?” 選手受付でパンフレットもらう。ノービスクラスは42人、マスターズクラスは12人。「マスターズは12人か、もう少しおってもエエな、と思う」。オレのゼッケンは6番や。

 


控え室にて


 11時からマスターズのプレジャッジの予定。それまで控え室で一休み。オレはまだ緊張したままや。T選手は知ってるけど、他の人はよう知らん。それに皆ジャージ来てるし、どんな仕上がりかも分らん。オレの体がどこまで通用するのかも分らん、なんにもワカラン。10時20分からボチボチストレッチを始める。40分から重りを使ってパンプアップ開始。体動かしてるんでチョット緊張緩む。選手係の安田君(オレがワールドジムのスタッフやった時、バイトしてた)がオレの体見て、「米田さん、現役の時よりエエ体してますヤン」やて。「い、いや、オレまだ現役のつもりやけど…」と言おうとしたけどやめた。

 体が張ったところでオイルを塗る。この時始めて他の選手の体を拝むことが出来た。T選手の他、あと二人ほどエエ体の人おったわ。オレよりエエかも…。

 


プレジャッジ開始


 11時になったんで、いよいよプレジャッジ開始や。さっきまで緊張してたのに本番なったら不思議と落ち付くもんやね。格闘技やってる人がよく言うように、試合前は緊張してもいざ試合となればそれが無くなる言うんと同じやね。筋肉が攣らんよう注意しながら規定ポーズをとる。5人ずつ一通り規定ポーズしたら、いよいよ比較審査や。

 オレはJPC実行委員会の審査員をしているので、いつもは審査員席から舞台を見てるんやけど、今年は逆や。選手として出てるんや、素直にウレシイ。オレは視力が悪いのでメガネを外すと何にも見えんけど、顔見知りの審査員の方々どんな顔して俺の体見てるンヤろ?断っておくけど、審査員のよしみで甘く点数つけられるンチャウか、と思っている人もいるかもしれんが、実際は逆やと思う。もしオレが審査員で他の人が選手として出るんやったら厳しい目で見てると思う。「どれほどのモンかお手並み拝見」って感じやろね。
ヘタな仕上がりやったら後で何言われるかも分らん。皆一角のボディビルダーやってんからな。
 
 比較審査が始まる。4人が上位争いしてる感じや。その中にオレも入ってた。ヨカッタ。エントリー人数が少ない分じっくり見てもらえた。3、4回筋肉攣りかけたけど上手く切りぬける。11時30分プレジャッジ終了。「ふぅ~、そんなに緊張せんで最後までできたわ」と一安心する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



どうやった?


 昼間の休憩時間中、ジムから応援に来てくれた人に、「オレどうやった?」と聞く。「悪くても三位」やそうや。それと、オイルあんまり塗りすぎんようアドバイス受けた。塗りすぎると光りすぎて良くないらしいわ。「そうか、分った」とオレ。決勝審査に残れそうやし、ま、順位の方は最後のお楽しみって言うとこやね。それより、舞台に立てた喜びの方が大きかったな。応援に来ているオレの家族を探してんけど、メシ行ってるらしくて会えんかったわ。嫁の母親と妹も来てるらしい。オレの昼メシはおにぎり二個とチョコバーや。いっぱい食って腹張ってもうたらイカンからな。
 


ファイナル審査開始


 2時からファィナル始まる。ライトに照らされポーズを取りながら一人ずつ紹介される。“このポーズから入って、ああして、こうして‥”と段取りを決める。オレの番が来た。“さあ、やろっ”と思た瞬間、「お父さ~ん」の息子のよく通る声。思わずズッコケ、出だし間違えてもうた。マスターズの後、ノービスの選手紹介があり、決勝進出者を決める。オレも入ってる。その後いよいよ大会の華、フリーポーズ審査が始まる。

 マスターズから始まる。オレは5番目や。あっという間にオレの番。“上手く行きますように”と誰にも分らんように合掌する。オレのフリーポーズが始まった。又息子の声、小さく娘の声も聞こえた。「おとーさーン」言うとった。今度はズッコケへんで。やっぱり2,3回筋肉攣りそうになったけどうまく切り抜け2分間の演技終了。“やった!”ちゅう感じやネ。満足満足。舞台から引き上げると、杉田会長から「なかなか良かったで」と誉められた。

 


ゲストポーザー登場


 ノービスの決勝フリーポーズも終わり、いよいよゲストポーザー今中選手の登場や。8年ぶりに復帰するそうや。彼についてのエピソードを一つ、もう十年以上前やけど、彼がワールドジムに入会した当時オレはスタッフの一人やった。「最近入った会員にスゴイのがいる」って聞いたんでオレは早速会ってみた。ウエイトはやったことが無いとの事。「チョット服脱いでみて」とオレ、「こうやって両手を握り締め、拳を合わせて少し前かがみになって、息吸うておもいっきり力んでみ」と言う。素直に従う彼。今までたくさんの人見てきたけど、入会間なしにマスキュラーポーズ極めたん今中君だけや。素質の塊っちゅう体してたわ。

 その彼が今ゲストポーズをしようとしている。体重を聞くと81キロとの事、オレより10キロ以上重たい!、まるで大人と子供や。まじかで見るとスゴイ迫力や。8年コンテスト出てへん言うけど、しっかりトレーニングやっててんね、前より格段にバルクアップしてる。 「あっ、ポーズ間違いよった」と思てんけど、そんなん関係あれヘン、その筋肉見てるだけで十分や。暫くすると、宮野、倉川、松岡の三選手が登場する。皆素晴らしい!。このレベルまで来ると皆独特の雰囲気を持ってるね。オレもエエ刺激になったわ。

 興奮のうちにゲストポーズ終了する。

 

 


結果発表!!


 ゲストポーズが終わり、いよいよ結果発表や。先ず、7位から発表される。続いて6,5,4位と発表される。オレはまだ呼ばれてへん。3位が発表される、ン‥まだや。っちゅうことはオレと後一人だけか。あんまり順位は気にせんとこと思とってんけど、ここまで来たらやっぱり2位より1位のほうがエエな、なんて思とったわ。

 「2位から発表します、2位はゼッケン番号○番○○選手そして1位はゼッケン番号6番米田道宏選手です、おめでとうございます」のアナウンス。「あっ、…オレ優勝したんか、…そうか‥よかった」自然に両手を上げ声援に答えてたわ。今中選手からトロフィー渡される。その後、入賞者全員で数ポーズ取る。最高の気分やったね。

 

 


全て終了~~


 コンテストが終わって、パーティーに参加した。ジムの皆も家族も一緒や。半年ぶりのビールの何とうまかったことよ!生きてるっていう感じやね。杉田会長と記念写真撮ったり、今中選手の服脱がして子供達にさわらしたりして楽しい時間を過ごさせてもらった。今中君の体見て娘が「お父さんよりもっとスゴイなぁ~」なんて言うとったわ。でも優勝して一番喜んでくれたんは小三の娘やった。尿管結石で痛い思いしたけど、ま、これがほんまの“災い転じて福と成す”やね、ウン。

 帰りの車中、息子と娘が変わりばんこでトロフィーを大事そうに抱えるの見て、その日オレは間違いなく“万点パパ”やった、ウン。(おわり)

 
 
 
 
 

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