仕事柄筋トレ関連の動画はよく見るのですが、先の東京オリンピック、空手女子「型」の部金メダリストのサンドラ・サンチェス選手のフィジカルトレーニングを見ました。
「ほぉぉぉ~~~!」っと、思わず見入ってしまいました。
筋力、スピード、スタミナ、ボディバランス、敏捷性、柔軟性等々、もうどれをとってもパーフェクト!。どのエクササイズもブレがまったくありません、よほど体幹がしっかりしているのでしょう。
金メダルもさもありなん、、、といったところでしょうか。
スポーツの種類は問わず、日本人女子、いや男子も含めて彼女レベルのフィジカルを持ったアスリートは何人いるのだろう、、、。
年齢を調べてまたビックリ、39歳ですよ、アラフォーですよ!。それでこのレベル、開いた口が塞がりませんデス、、スバラシ‼。一片の脂肪もない鋼のような肉体は、彼女のタンクトップ姿で容易に想像がつきます。
彼女を指導するフィジカルトレーナーのレベルも相当なもの。本人の努力はもちろん、栄養管理やメンタルも含めて一人の選手をこのレベルまでもっていくのにいろんな人のサポートもあったことでしょう。
銀メダルの清水希容選手のフィジカルも相当なレベルです。フィジカルトレーニングと競技を拝見させていただいたのですが、サンドラ・サンチェス選手と比べベースとなる筋力に差があるためか、スピードにそれほど差はないものの、動きが軽くやや力強さに欠ける感じがしました。詳しい採点基準は私には分かりませんがフィジカルの差は見てとれました。
もう20年ほど前の話ですが、全国レベルの極真空手選手が「筋力プラス動ける身体を作りたい」と試合3か月くらい前に特別メニューを作ったことがあります。
身体はもうできていたので、主に身体全体を“バネ”のように使うことをイメージして、数種類の種目を各20回前後、1クルーが終わると“シャドー縄跳び”として30秒ほど軽く縄跳びの真似をして呼吸を整え息吹をしたあと、また次のメニューをこなしていく…。
今でいう、Hiitトレーニングに近いものだったと思います。猛者で知られる極真空手の選手ですら「あのトレーニングの前は少し憂鬱でした」、と優勝したあと私に語っていたほどかなり強烈な内容でした。
重量級の選手がスピード感あふれる身体を作ろうと思えば、まず余分な体脂肪を付けないようにすることと、やはりベースとなる筋力がなければなりません。 でないと高度なフィジカルトレーニングもできないですし、怪我をするリスクもあるからです。
“科学的トレーニング”がもてはやされる時代ではありますが、ドーピングでもしない限り短期間で筋肉はつかないので、筋トレのような“泥臭い”基礎トレーニングを地道にこなしていく必要があるのです。
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